2025.05.29 | u-map

音楽で人をつなぐ、地域を変える!川越発「ミュージックケアKEION」

音楽で人をつなぐ、地域を変える!川越発「ミュージックケアKEION」

 

――川越から生まれた“音楽特化型ケア”の挑戦

埼玉県川越市の閑静な住宅街に突如現れる、まるで音楽スタジオのような建物。その正体は、高齢者向けの通所介護施設「ミュージックケアKEION」(以下、KEION)です。外から漏れ聞こえるのは軽快なドラムの音、ギターのリフ、そして利用者の笑い声。ここでの音楽は“レクリエーション”ではなく、“生きがい”として本気で取り組まれています。

徹底して音楽に振り切った介護。なぜこのような施設を立ち上げたのか、どのように地域とつながりながら新しいケアの形を築いているのか。現場で伺ったエピソードや職員、利用者の声を交えて、その真髄に迫ります。

KEIONは、音楽の力を活かして高齢者の心と身体を元気にする、デイサービスです。

介護の現場に参加型音楽プログラムを取り入れ、ただ「過ごす場所」ではなく、人生の最終章に「楽しさ」「生きがい」「感動」を届ける場所として、利用者・家族・スタッフすべてに笑顔と希望を広げています。

「音楽があるから行きたくなる」
「音楽があったから、自分を取り戻せた」
「家族やケアマネに言われたから行くでは無く、楽しいから行く」

そんな声が日々集まるKEIONは、これからの介護の“新しいかたち”を提示するモデル事業です。

介護業界の未来をKEIONが切り拓くために、全国へ「音楽×介護」の新しい道を示し届けていることを想像してみてください。KEIONが全国各地に広がったら音楽大学で学ぶ若者や、音楽療法士を目指す人々にとって、 「学びを社会で活かせる実践の場」が各地に生まれます。

音楽療法を机上の理論で終わらせず、現場での実践を通して、要介護度の改善、認知症の進行緩和、心身の活性化など、科学的エビデンスの蓄積が可能になります。 そしてそれはやがて、音楽療法が「国家資格」として正式に認められる未来への確かな一歩となるはずです。

KEIONの原点には、代表の上野拓さんの強い問題意識がありました。元警部として長年社会の現場に立ってきた上野さんは、孤独死や虐待、高齢者の孤立といった“生きづらさ”に日々直面してきました。現場で耳にしたのは、「誰とも話していなかった」「ずっと家にひとりだった」という、あまりにも寂しい声。そのたびに「人生の最終章に、こんな孤独があっていいのだろうか」と胸を痛めていたといいます。

同時に、警察の枠を越えてできることは何かと模索する中で、自分自身が若い頃から情熱を注いできた「音楽」にもう一度向き合います。音楽には人をつなげ、感情を呼び覚まし、生きる意欲を取り戻す力がある。そう確信し、退職後に一念発起して福祉事業の立ち上げを決意しました。

しかし、音楽を“本気で”取り入れた介護を実現するのは容易ではありませんでした。従来の介護サービスにおいて、音楽は「レクリエーションの一環」として扱われることが多く、介護保険制度上でも評価の対象になりにくい領域です。「楽しそうだけど、それって本当にケアなの?」「保険請求できるの?」といった声が、専門職や行政からもあがりました。

それでも上野さんは音楽は“道具”ではなく、“居場所”であり、“役割”そのものになりうると考えていたからです。「人は“役に立ちたい”という思いがあるからこそ、生きようとする。音楽は、それを自然に引き出してくれる」と語ります。

初期には、音楽に関心のあるスタッフの採用にも苦労しました。「介護職として採用されたのに、なぜギターを練習しないといけないのか」という声もありましたが、それでも少しずつ、“音楽のあるケア”に共感する仲間が集まり、現在のチームが形成されていきました。

立ち上げから1年目の冬、ある女性利用者が涙ながらに口にした言葉がスタッフの胸を打ちました。「私はもう、人前で歌うなんて無理だと思ってた。でも、ここに来て、また歌える自分になれたの」。その姿を見たとき、上野さんは確信したといいます。「これは“介護”ではなく、“人の人生を支える文化づくり”なんだ」と。

「福祉=支える側/支えられる側という構造から抜け出し、誰もが“参加者”になれる世界をつくる」。それがKEIONのビジョンであり、音楽を中核に据える意味でもあるのです。

このように、KEIONの設立背景には、単なる“施設運営”ではない、社会の在り方への問い直しがありました。音楽を「娯楽」から「社会参加の手段」へと再定義し、高齢者の“再デビュー”を後押しするKEIONの挑戦は、これからの介護のヒントになるに違いありません。

KEIONでは、地域や業界との連携を積極的に進めています。「介護施設の利用者が出演するライブ」という新しい文化が川越の街に少しずつ根付き始めています。ライブには地域住民や福祉関係者、家族も観客として訪れ、音楽が世代や職業、立場の垣根を越えて共感を生む場となっています。特に、親子三世代で来場し、祖父母の演奏を孫が応援する姿は、地域の中における“生涯活躍”の在り方を象徴しているようです。

さらに、KEIONの取り組みは業界内にも注目されつつあります。全国の介護・福祉事業者が見学に訪れ、音楽を活用したケアの可能性を実感しています。「ここまで楽器や設備を整えなくても、“音楽的関わり”はどこでも実践できる」と上野さんは伝えます。たとえば、スプーンで机を叩くだけでもリズムが生まれ、誰かがそれに声を重ねれば、もう音楽になる。それが「音の力」であり、「共創」の第一歩でもあるのです。

そうした発信の積み重ねが、少しずつ業界にも変化をもたらしています。最近では、音楽大学の卒業生が「福祉現場で音楽を活かす仕事があると知って」とKEIONの見学に訪れた事例もありました。また、地域の介護施設同士で音楽をテーマにした合同研修を行うなど、KEIONを起点としたネットワークづくりも進行中です。

KEIONでは、単なる事例提供にとどまらず、他法人へのプログラム提供や職員研修の企画支援も始めています。音楽と介護、その両方を理解し、橋渡しができる人材の育成を見据えた取り組みです。上野さんはこう語ります。「この施設だけが盛り上がっても意味がない。“音楽とケアの可能性”が、全国の現場で根づいていくことが大切なんです」

音楽は誰もが持っている感覚であり、言語や文化を越えて人をつなぐ力を持っています。KEIONが発信し続ける「音楽の介護」は、やがてひとつのケアの文化として、地域や業界の中に静かに、けれど確実に浸透していくことでしょう。

KEIONは、「介護×エンタメ」で 高齢者の人生に輝きを、そして若者たちの未来に希望を届ける場所です。そこには、音楽を通じて人と人がつながり、 涙も、笑顔も、拍手も生まれる毎日があります。

そして今、介護業界の「3K」は、こう変わります。
煌く(きらめく) 自分らしく輝けるステージがある
希望(きぼう) 多くの可能性が、未来への原動力になる
叶える(かなえる) 自分の夢も、人の想いもカタチにできる

KEIONは、そんな可能性を秘めた “若者の力が花開く現場”として、介護のイメージを、未来を、変えていきます。 KEIONが届ける“音楽×介護”は、高齢者の心を動かし、社会を変え、若者の夢と情熱を介護の現場へと繋ぎます。 音楽には、人生の最後まで寄り添う力があります。 私たちは、音楽が人に生きがいを与え、人生を大きく動かしてきた瞬間を幾度も目にしてきました。

そして今、その確かな証明を、私たち自身の手で未来へと刻んでいきます。 就職希望者からの問い合わせが絶えない注目のデイサービス それが──ミュージックケアKEIONです。

定員25名の施設ながら、地域に根差し、 “音楽×介護”という独自のスタイルで、高い利用率と職員の定着率を実現してきました。

今、私たちは次のステージへ進もうとしています。 新たな経営方針の打ち出し、そして、全国への展開を視野に入れた新規参入モデルの確立へ。 もし、今のやり方に限界を感じているなら、今の介護のあり方に疑問を抱いているなら、私たちと一緒に、未来の介護を創る挑戦をしてみませんか?

KEIONは、変化を恐れない仲間を求めています。 次は、あなたの番です。 廃業や倒産は、もう他人事ではありません—— いま、全国のデイサービスでは、深刻な人手不足と業績悪化により、 「明日が見えない」と悩む経営者が後を絶ちません。 けれど、まだ諦めるには早すぎます。私たちは、音楽やエンタメの力を介護の現場に取り入れ、デイサービスの価値を再定義しながら、経営と職員のモチベーション向上という”希望の選択肢”を実践してきました。

もしあなたが今、「続けたいのに、続けられない」と感じているなら、KEIONの取り組みが、きっとそのヒントになるはずです。 時代は大きく変わりました。 それなのに、経営者の「やり方」が変わらなければ、いずれ取り残されてしまいます。 「やり方」を変えれば、「結果」は変わる。 そして、「空気」を変えれば、「未来」はきっと動き出す。 もう、頼りにならない政治や行政に任せきりにはできません。 私たちと一緒に、「空気を変え」、「未来を動かす」一歩を踏み出しませんか?

施設概要

 

  • 運営会社 株式会社OPEN UP
  • 施設名  ミュージックケアKEION
  • HP    https://kawagoe-openup.jp/
  • 住所   〒350-0821 埼玉県川越市福田59−1
  • 業種   通所介護

 

見学などのご要望がございましたら上記のHPへお問合せください。

 

※こちらは個人的な見解を含め書いておりますので実際に感じることと異なる場合もございますがご了承くださいませ。

 

 

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