2025.05.17 | u-map
運動×栄養ד足から”健康を支える スタジオ&カフェBALENA

「靴屋があるデイサービス⁈」
最初にその話を聞いたとき、正直、耳を疑いました。
神奈川県横浜市・たまプラーザ駅近くにある「スタジオ&カフェBALENA(バレーナ)」は、デイサービスでありながら遊休時間を活用して「靴のフィッティングサービス」や「管理栄養士監修の食事提供」、「専門職による運動プログラム」までを一体的に提供している、まさに“健康づくりの拠点”です。
今回そんなスタジオ&カフェBALENAさんの取り組みを見学してきました。
運動×栄養×靴で“足元から”健康を支える場所



平日の午前中、スタジオエリアでは利用者さんたちが理学療法士の声かけに合わせて、椅子に座りながらリズムよく足を動かしていました。
足の指先を意識した「グーパー運動」を繰り返す姿がとても印象的でした。
「筋力アップも大切ですが、まず“足の機能を守る”ことが大事なんです」
そう話してくださったのは、運動指導を担当している理学療法士の方です。
理学療法士が専門的な視点から、一人ひとりの足の状態や歩行能力をしっかりと評価し、その方に合った運動プログラムを提案しています。
さらに、この施設ではスポーツメーカー「アシックス商事」と連携し、靴の選び方や履き方、インソールの調整までサポートする靴のフィッティングサービスも提供しています。
地域の一般の方も利用できるこのサービスは、高齢者だけでなく、地域住民の「歩く力」を支える取り組みとして注目されています。
「靴選び」から「運動指導」「日常生活動作のサポート」まで、理学療法士とアシックス商事がタッグを組み、“足元から健康を支える”、そんな新しいケアの形がここにはありました。
「食べて、動いて、また来たくなる」カフェ空間
運動のあとは、カフェスペースでの昼食タイムです。
ここでは、管理栄養士が監修した栄養バランスの取れた食事が提供されています。
メニューには、地元の新鮮な野菜とエネルギー、たんぱく質が豊富な食材をふんだんに使った、塩分、「見た目・味・満足感」にこだわった料理が並びます。
「ここは、食事も楽しみの一つなんですよ」
そう教えてくれたのは、ある利用者さん。
豊かな食事を前に、デイサービス利用者はスマホで写真を撮り家族に送信と自然と会話が弾み、笑顔があふれる様子が印象的でした。
実はこのカフェ、デイサービス利用者だけでなく、地域の方や職員、学生も利用可能。
「介護施設」ではなく、地域の誰もがふらっと立ち寄れる“まちのカフェ”としても
機能しているのです。
例えば、職員のランチ利用や、近隣の子育て世代、運動教室に参加した地域住民の方々も、気軽にカフェスペースを利用できます。
「おいしかったから、また来ました」
「ここでなら、ひとりでも気軽にランチできる」
そんな声が、利用者だけでなく地域からも集まっています。
運動して、食べて、会話を楽しんで、「また来たくなる」「誰かを連れて来たくなる」
そんな空間づくりが、スタジオ&カフェBALENAの大きな魅力なのです
こだわりの理由とは?
「ここまでこだわる理由は何ですか?」
そう尋ねると代表の新田さんから返ってきたのはとてもシンプルな言葉でした。
「“また来たい”と思ってもらえる場所にしたかったんです」
高齢になると「通わなければならない」「仕方なく行く」という
“義務感”でデイサービスを利用する方も少なくありません。
だからこそ、**「行きたくなる理由」**を本気で作ろうと考えたそうです。

そのために掲げたのが、以下の3点となります。
- 健康づくりのプロがそろった「運動×栄養×靴」三位一体のサービス
- 「デイサービスなのにカフェ?」と話題にしたくなる空間デザイン
- 介護施設っぽさをなくし、誰でも立ち寄れる「まちのカフェ」のような開かれた雰囲気
実際に、カフェスペースの設計は「職員だけでなく、外部のデザイナーと一緒に」
“カフェとしても違和感なく使えるデザイン”を目指してつくり上げたそうです。
「また来たくなる」「人に紹介したくなる」
そんな“ポジティブな利用動機”を生み出すための、
見えない努力や工夫が、BALENAには詰まっていました。
今後の展開・地域や業界への期待
「デイサービスの枠を超えて地域まるごと健康にしたい」
代表の新田さんのこの言葉にBALENAが目指している未来が集約されていると感じました。
たとえば、現在取り組んでいる「地域向けの健康教室」は、施設の利用者だけでなく、地域住民や企業の従業員、高齢者の家族まで対象にしたもの。
地域の公民館や企業・団体と連携して「地域まるごと健康プロジェクト」のような大規模な取り組みを実現しています。
また、靴のフィッティングサービスも高齢者だけでなく子どもや働く世代まで対象を広げ、「“人生100年時代の足元づくり”を支える地域拠点」として進化させていくビジョンも語ってくれました。
「“健康づくり=特別なこと”ではなく、“日常の選択肢”として当たり前にある社会」
その実現に向けて、BALENAはこれからも地域と共に歩み続けていきます。
「デイサービス」と聞くと、「お世話になる場所」「介護される場所」とイメージしがちですが、
BALENAはその常識を良い意味で裏切ってくれる場所でした。
- 運動して、食べて、笑って、また来たくなる
- 誰かを連れて来たくなる、地域に開かれたカフェ
- スタッフも利用者も一緒に成長し続けるチーム
ここには、そんな“ポジティブな介護の未来”が確かにありました。
「また来たい」「誰かに教えたい」「地域にこんな場所があって良かった」
そんな声が地域に広がっていくことで、BALENAは地域まるごとの健康拠点として、これからますます存在感を高めていくことでしょう。
次はぜひあなた自身が“見学”してその空気感を感じてみてください。
施設概要

- 運営会社 株式会社 NITTA JAPAN
- 施設名 スタジオ&カフェBALENA
- HP https://studio-balena.com/
- SNS https://www.instagram.com/tomohiro_nitta
- 住所 〒225-0004 神奈川県横浜市青葉区元石川町3711-1 安藤ビル1F
- 業種 通所介護事業
(飲食事業、靴事業、カラダメンテナンス事業、企業コンサルティング事業)
見学などのご要望がございましたら上記のHPへお問合せください。
※こちらは個人的な見解を含め書いておりますので実際に感じることと異なる場合もございますがご了承くださいませ。