2024.02.11 | Podcast

【しくじり経営者03】SeaBank株式会社 代表取締役社長 深井 崇光 社長

今回しくじりエピソードを語っていただけるは、SeaBank株式会社 代表取締役社長 深井 崇光 社長です。

 

(プロフィール)
入職一年目に設計事務所へ入職するも、なぜか塾の先生へ。人の付き合い方、関わり方を学ぶ。
平成24年、1905年から続く株式会社深廣が倒産。(西日本トップ売上、350名、年商130億)
当時塾の先生だった自分は悩み、姉が代表に、自分が専務に就任し、起業する。
塾のキャリアや英語を生かしてハワイへ通訳へ行くと、魚屋の面白さを体感。
26歳でオーストラリアへ単身渡り、初めての飛び込み営業は文化、言語が違う中、45件アポ取りし、3件の輸出契約を獲得。
その後、自身が代表になり、1日6万の売上が6億へ躍進。現在に至る。

(会社URL)https://sea-bank.jp

 

 

ーしくじりの糧・学び①

『売掛金はちゃんと回収しないといけない!』

  

自分の家が魚屋やったわけで度々海外で買い付けあると僕が塾講師で英語が教えており、喋れたので同行していたんですよ。

 

同行すると知らないことが色々とあり、「魚って面白いな!」となり、その後もちょくちょく海外へ行くこともありました。

 

毎度どうせ行くんやったら「商社引っ掛けて帰ったろう」と思いまして向こうの商工会議所へ足を運ぶと、売上順に全部教えてもらい、片っ端から電話かけてアポ45件ぐらい取れて回ると3件ぐらいは契約取れてしまうのですよ。(※今はリストを教えてもらえるのか分かりません)

 

ただ、そうはいっても当時は従業員たった3~4人、1日売上6万円。

 

もう忘れもしませんけど、この現状をなんとか変えたくて一から十まで自分でいろいろ勉強して、親父や姉の力も借りながらやっていましたら、姉が子育てで大変になったので「僕、社長しますわ」と言って27歳ぐらいで社長になったのです。

 

その後は順調に売り上がって6億ぐらいまですぐいったのですよ。やっぱり初めての営業が外国人相手だったので文化の言葉も一緒の日本人だとすぐ仲良くなれたわけです。

 

気づくと会社も、ぽっぽっぽっと売上6億いくのですが、その途中で今回のしくじり、本題がやってくるわけです。

 

「売掛金はちゃんと回収しましょうね」というお話です。

 

これは飲食業関係なくどんな業種でも起こりうる事案だと思います。

 

これに対してどう立ち向かうかは、経営者らがみな悩んでくることなのです。これは今までもそうで、これからもそうです。結論で言うと初めて20代の時に人を差し押さえました。(笑)

 

なかなかできない体験をしましたので良い思い出ですね。

 

20代後半の時にですかね。東京からファックスでなかなか良い量の注文がきました。鰻が100とか200ケースとか、これは創業して2~3年目ぐらいの時でしたね。

 

僕も調子良かったので「これ東京案件が取れたらええがな」とその注文を受けて出していたんです。

 

ここでまず過ちの一つですが絶対に売掛の時は相手の顔や場所を見てから対応しないといけなったのです。

 

この時はまだ知らなかったので、東京はすぐに行けなかったわけで「来月行ったええわ」と思っていましたが、こういった話が来たら対応する前にすぐに会いに行った方がいいです。

 

案の定、飛ぶわけわけですよ。忘れもしません、7月31日。その日、僕は友達と飲んでいたのですよ。

 

そうしたら弁護士事務所の名前がついた内容証明がファックス1枚で来るのです。

 

「うわっ、やられた!!!!」って思いました。

 

「破産申し立てをしました」とドラマでありそうな内容が本当に来るのだなぁと…

  

(続きはこちらから)

 

 

 

 

 

ー しくじりの糧・学び②

『単価ではなく信用性と検品する力を養え!』

 

世間では電子化など言われていますので電子伝票って徐々に進み始めているのです。

 

電子上で伝票のやり取りをすると、納品書を現物につけていないケースが多いんです。

 

これ、どんな問題起きるかというと大企業ほど電子伝票を活用するのです。現物を逐一確認するより電子上でやり取りした方がスムーズですから時間も手間も省けるので効率良いのです。

 

そのため小さな自営業の店舗だったら費用もかかるためなかなか活用していないんですけど、実は落とし穴があるんですよね。

 

例えば5.5kgのお肉、単価200円とかするじゃないですか。ぱっと見て担当者がだいたい見て対応すると思います。小さな店舗だと基本的に確認すると思いますが、これが大きな会社になってくると伝票だけ見て実際に実物の検量せず伝票だけ本社に回す傾向があるのです。

 

これで何が起きるというと悪い肉屋や魚屋は単価を下げてくるのですよ。プラスチック製品や鉛筆など「今日1本5g増えました」ということは絶対にないのですが、肉や野菜、魚などの生鮮品は気候や環境など諸条件で増減するのです。

 

これに加えて単価を下げたらオーナーが喜ぶことに目をつけて悪い業者は営業してくるのです。

 

すると「B業者は高いからA業者でやっとけ!」って単価を下げて納品時に少し伝票を書き上げているのです。100gとか200gとかそれぐらいですけどね。

 

ただ、これ現場は絶対見ていないですから!

 

僕、商売しているからうちのレストランでやられたので、はっきりと覚えているんですよ。その時は微々たるものでしたけど300円とか500円ぐらいを一年やられましたのでそれを糧に「絶対に検量しよう!」と決めました。

 

これが積もったら大きい額になりますよ。そういう業者はまさに……

 

(続きはこちらから)

 

 

 

 

  

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